アラベスク:腰が痛くなるだけで上がらない!股関節編

 

こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

 

皆さんはアラベスクが上がらなかったり、上げようとして腰が痛くなる事はないですか?

 

上げようとする気持ちはとても大事ですが、上げるために頑張ってみても腰が痛いばかりで上がらないことはありませんか?

 

上げる練習だけをして上がるようになるのは、上がるための条件が揃っている人だけです。

 

そんな事言っても上げたい気持ちは変わらないので、まずは条件を整えましょう。

 

そこで今回はアラベスクを上げる為のポイントを股関節に注目して解説していきたいと思います。

 

後ろに上がるのはたった15度

最近は有名になってきたので知っている方も多いかとは思いますが、股関節の後ろへの可動域は前や横に比べてとても少ないです。

骨盤を動かす事無く、パラレルの状態で上げられる角度の平均値は前が60度横が45度後ろが15度になります。

この後ろに15度という角度はあくまでも平均値であり長年トレーニングをしているダンサーは平均値とはなりませんが、とりあえず15度として話を進めます。

 

後ろの15度という角度はタンデュをすると既に超えてしまっている程度のものです。なので、そこから先は必ず骨盤が動き(開き)ます。骨盤を開かないように頑張る方がいらっしゃいますが絶対に無理です。

 

おそらく、先生に骨盤を開かないようにと注意されているかと思いますが、どの方向でどのくらいの角度まで開かないでおくべきかをきちんと確認してみてくださいね。

 

誰が悪いわけでもないのですがグループレッスンではその類の認識のズレが先生と生徒の間で結構起きます。分からないことはきちんと質問してください。

 

仮に先生が怖いとしても、です。

 

ワガノワメソッドでもアラベスクを上げる骨盤は開くように指導します(と聞きました)。ただし、きちんとした教師に付かずに我流で開くといわゆる開きすぎの「アラベゴン」になってしまうので注意が必要です。

後ろに15度が、そもそもない!?

アラベスクを上げる場合、この15度という角度は少ないように見えますが、私がトレーニングを見ていく中でよく見かけるのがあるレベルの固さの股関節です。

それは

 

後ろへの伸展が明らかに15度にもなっていない

です。

 

平均が15度ということは、当然それ以下の人もいるわけです。

 

こちらの写真を見て頂くと、アラベスクでこそないですが股関節がくの字になっているのが見えるでしょうか。他にもいろいろ言いたくなる写真ですが、とりあえず股関節だけご覧ください。

子供にしても、大人にしてもこの微妙にお尻が引けて股関節がくの字になるように立ち、それが固まっているケースが多く見られます。それがこのようなポーズだけでなく1番でも5番でも起きるのです。

 

しかも腰の一部分だけで反っているので、このタイプがアラベスクを頑張って上げると

 

腰を非常に高い確率で痛めます。

 

ただでさえ後ろへは15度しかいかないのに明らかにスタート地点がマイナスです。この状態ではアラベスクはとても上げにくいです。

 

しかもこれはアラベスクを上げるだけの問題では済みません。回転の軸も取れない、プリエが真っすぐに降りられないなど、踊り全てに影響してきます。

 

この問題の原因は、ターンアウトが出来ていない、体幹が弱い、そしてそれらが分かっていながら(いなくても)無理をしている、というバレエの基本が上手く身に付いていないために起こります。

 

バレエが求めるように立てていないのですから、そこから発展するアラベスクが上手くいかないのは当然です。

後ろへ15度の股関節を作ろう

まずはくの字の癖のお尻を修正する為にしっかりと後ろへ15度を作れる股関節の為のエクササイズを紹介します。

 

ベンチやベッドや食卓など何でもいいので横になれて床から距離があるものを見つけてください。

 

その上に寝て、お尻を半分ベンチから出るようにして片方の脚を抱えます。その状態から反対の脚を力を抜いて伸ばしていくストレッチをします。それをまずは1分くらいキープしてみてください。

 

 

大丈夫だとは思いますが伸ばした後に股関節の調子が悪くなるようならこのストレッチは止めてください。

 

伸ばした後に股関節の前(鼠径部)がいつもよりも真っすぐな感覚があれば続けてみてください。調子が悪くないなら3分くらいやって大丈夫です。

 

これで鼠径部が真っすぐになってくると、立っている印象から変わります

 

そして、このエクササイズでソディシャの後ろ脚の伸びてきます。

ぜひお試しください。

 

 

 

いかがでしたか?確かに後ろへの股関節の可動範囲は狭いです。

 

でも、狭いからと言って使えないというのは違います。

 

アラベスクだけでなく、バレエを踊るという意味で是非真っすぐに立てる股関節を意識してみてください。

 

今回のまとめ

① 股関節の動きは後ろへは15度だが、それさえない場合がある

 

② 無理をして踊っていると股関節がくの字になりやすい

 

③ 縮んでいるならまずは伸ばしてみよう

 

 

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。