ルルベが踵が落ちるのですけど

 

こんにちは、新宿、横浜で活動している
バレエトレーニングディレクターの猪野です。

この前相談を受けたのですが

 ルルベで踵が落ちてお悩みの方は多いですよね

 ターンで落ちちゃう人もいますけど
センターのバランスで
もう無理みたいな方もいますよね

全てとは言えませんが
原因となる、気を付けるべきことが
いくつか存在します

1 単純に足首の筋肉が弱い

普通に考えれば当たり前ですよね
ルルベを維持する筋肉がなければ
踵は落ちてしまいます

2 骨盤が傾いている

骨盤がタックしてる時も
反り腰になっていても
上半身の体重が適切に脚に乗らないので
足首においてもバランスが取れずに
踵は落ちます

3 あばら骨が開いている

先生の注意でもよくあるタイプですね
あばらは閉じるというか降ろすのですが
その話はまた今度。
体重がどうしても後ろにいってしまうので
踵は落ちやすくなります

4 頭の位置

あばらが開くことでも一緒に起こりますが
開いたあばらの延長線上で
頭が後ろに動いてしまうと
体重が後ろに流れますよね
かといって頭だけを前にしてもダメな時があります
身体全体を見る必要があります

5 パッセで落ちる人は上げた脚の骨盤が傾きすぎ

パッセでは骨盤を動かしたくありません
パッセで脚を上げてきた同じ側の骨盤が
持ち上がったりしてませんか?
これも骨盤の傾きですが
主に左右の問題です

ターンにおいて落ちる場合も
上記のことがかなり問題になります
むしろ、これらが出来てないから
ターンで崩れるとも言えます

ここまで書いておいてなんですが

すごく簡単にまとめると

アライメントが悪いから踵が落ちるのです

例えば、ピルエットだと
4番ポジションからやることが多いですよね?

その理由として大きいのが
回りやすいから、
だと思うのですが
どうでしょうか?

でも、回りやすいということは
立ちにくいということなんです
なぜなら、振り回されるからです

身体のアライメントが完璧でなく
さらにルルベで満足に立ててないのに
4番から回って、踵が落ちるのは
実は当たり前の話で
まずは回る練習ではなく
立つために時間を割いた方が
懸命かもしれません

上記のチェックをしたうえで
立つことを意識するなら
5番からのピルエットのほうがいい練習です

バーを使ったり

クドゥピエで練習するのもいいでしょう

問題を修正するのにエクササイズは大事ですし
有効ですが
何よりバーにおける意識がきちんとしていないと
センターや、ターンでは通用しません

バーがあるからバランスはとれますが
実はそれに頼り切っていて
自分の身体の形や声を
聞こうとしているでしょうか?

分からなかったら、先生に聞きましょう
わからないまま練習したって時間の無駄です

踵が落ちるのは結果です
単純に上げる練習もそうですが
なぜ、落ちるのか?
それをしっかり考えましょう

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。