プロになるための計画性

こんにちは、新宿、横浜で活動している
バレエトレーニングディレクターの猪野です
私はバレエをやってる方を専門にみるトレーナーなので
クライアントの中には
プロのダンサーになりたいという方が来ます
そこで、こんな質問をしたりします
どこの国でやりたいのか?
何歳でプロになりたいのか?
カンパニーの大きさはどのくらいがいいか?
プロになるということが
うまくイメージ出来てない子だと
よくある回答が
踊れるならどこでもいい、とか
うーん、わからない、とか
のような回答になります
踊れるならどこでもいい、
その気持ちは分かります
まずはプロになれないと仕方ないじゃないか
と言いたくもなりますが
例えば、
国の問題では
そこでよく使われるメソッドがあったりします。
最終的にレベルのダンサーであれば
どの国だろうと関係ないですが
発展途上である若いダンサーが
違うメソッドで練習すると
5番ポジションの形から違っていますから
今までの癖から直さなければならず
その後の成長に悪影響が出るのは珍しくありません
逆に言えば
メソッドが同じならば
違う国でも評価はされやすいわけですから
そのようなストレスは少なくレッスンも出来ると思います
残念ながら
踊れるならどこでもいい、と考える人は
単純に情報を集めてないだけだったりします
本質的に何も考えてない可能性もあります
カンパニーには入れたけど
バイトしないと食べられないとか嫌でしょ?
給料は十分かと思ったけど
シューズが支給されないから赤字とか嫌でしょ?
入学許可が出たけど
ビザが発行されにくい国だったとか嫌でしょ?
ダンサーにはなれるけど
周りの治安がすごく悪いとか嫌でしょ?
情報をしっかり集めれば
それでただでさえ倍率のやたら高いオーディションに
ランダムで挑戦する効率の悪さを
軽減することができます
でもこういう事って
自分がどの国で、どんなダンサーになりたいか
そんなイメージがないと調べようがないはずです
なるべく早い段階で
なりたいダンサーのイメージをしておくと
オーディション前になって
慌てて情報を集める、なんてことも
少なく済むと思います
後に踊りたい国が変わったりすることは
ある事ですし、何の問題もありません
もっと魅力的なものを見つけたのならば
また調べればいいだけです
ダンサーになりたい子って
上手ければダンサーになれる、と思うことが多いですが
(実際踊れないとなれませんが)
それと同時に計画性がないと
要らぬ遠回りをする羽目になりかねません
自分はどんなダンサーになりたくて
どんな国なら行ってみたくて
収入がどのくらいあれば大丈夫そうで
クラシックが向いてるのか
コンテンポラリーが向いてそうなのか
何歳まで踊りたいのか
そんなことを考えたりして
計画を少し練ってみてください
それが出来ると筋道が出来て
本当は自分がどうすればいいのか
見えてくると思いますよ

余談ですが、

私の知り合いでドイツのカンパニーに決まった人がいました

非常に才能のあるダンサーだったのですが

結局1年ほどでロサンゼルスに帰ってきてしまいました

その理由が

「寒いのがつらかった」

でした(笑)

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。