バレリーナは数字にも言葉にも弱い

こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

 

バレリーナに憧れてレッスンを頑張る子供達は沢山いますが、

日本でバレリーナが

そもそも食べられる職業であることを知っている子供は

多くありません。

(バレエ団に入ったら生きていけると思っていませんか?いけないよ)

 

こういう事を書くと必ず

「子供の夢を壊さないで」とか

「努力することに価値がある」とか

「お金が全てじゃない」とか

言ってくるバレエ教師がいるのですが

その気持ちはわかります。

 

 

なぜなら、バレエ教師は

バレリーナが食べられない職業であることがバレてしまうと

生徒が減ってしまって

教室の経営が難しくなるからです。

 

なのでバレエを踊るということに夢だけを見させて

現実から生徒をなるべく遠ざける努力が必要になります。

 

 

本当はバレエ教師が

お金を稼ぐ職業としての考え方を教える必要があるのですが

自分自身もそんな教育を受けていないので教えることが出来ません。

 

あえてやると生徒が減るので、やっぱりやりません。

(少なくとも増えません)

 

 

私は立場上バレリーナになりたい生徒が減っても大丈夫なので

このあたりの現実はしっかり言っておきます。

 

 

私個人はいわゆる「生きがい」というものだけで

職業を選ぶのは危険が伴うと考えています。

特にバレリーナに関しては。

 

私の職業としての第一条件は

自分がその仕事で「稼げるのかどうか」

を基準にすべきだという考えです。

 

ここの部分を無視してバレリーナになってしまうと

フェラーリを買えるほどの金額で教育を施した子供が

成人してもずっと親の脛をかじり続ける

恐ろしい不良債権になる可能性があります。

 

親御さんに十分な資金があり

すねかじりなど問題でないご家庭は良いのですが

そこまで裕福なケースはそう多くないと思うので

ここは考えておく必要があります。

 

バレリーナになることの問題点として

そのキャッシュポイントの少なさが挙げられます。

 

キャッシュポイントとは収益を生み出すタイミングの事です。

つまり踊ることでお金を貰える機会です。

 

普通に考えればバレエ団などの給料

(特に)男性ならば発表会などの依頼

バレエレッスンの指導(でもこれは「教える」であって「踊る」ではない)

最近ではYouTubeとか(厳しいけど)

 

少ないですね。踊りをお金に換えられる機会が少ないです。

こんな現実なので、日本でバレエ団に入った人間の平均年収の51%が

100万円以下という数字を叩き出します。

 

生活保護の金額が1か月に10万円から13万円なので

(年間120万円から156万円)

バレエダンサーの半分以上は生活保護以下の収入です。

 

身体を使った芸術とされるバレエダンサーが

文化的で最低限度の生活以下の収入というのは

なかなかの皮肉です。

 

 

 

これが他の職業、例えば漫画家、タレントなどの人たちも

大多数は食べられないという現実がありますが、

作品が売れれば一発逆転も可能性としてはあります。

いつかは自分もワンピースに!みたいな。

 

 

でも、バレリーナでそんな話を正直聞いたことがなくて

居酒屋でバイトをしながら年をとり

身体を痛めて踊れなくなり

さぁこれからどうしよう、と

30歳手前くらいで考えてみても

学歴はせいぜい高卒、

バレエ以外に誇れるスキルもなく

バレエ以上にやりたいこともない。

 

そんな現実に大多数のダンサーが直面することになるでしょう。

 

これはひとえにバレエダンサーという職業が

日本においてそこまで必要とされてなく

守られる仕組みもないからです。

 

社会的価値が高くなく必要ともされていない、と言うと

バレエ好きの方は気分を害するでしょうが

欧米ではバレエ好きでなくても

くるみ割り人形はみたりします。

でも日本では絶対にそれはありません。

クリスマスのシーズンに白鳥に湖とかやるあたり

全く文化に根付いてないですよね。

 

でも海外のバレエ団が日本にくると

みんな結構お金を出すので

3万円とかするチケットが普通に売れます。

 

日本のバレエ団で3万円チケットを販売しても

多分売れないでしょう。

みんなそこまで価値を感じてないですから。

 

結局日本のお客さんが日本のバレエ団とか

そこまで好きではないのですよ。

 

少なくとも3万円のチケット代を払っても

見てみたいとは思ってないということです。

 

なので何度も言っていますが

踊りたいなら海外に出ましょう。

 

バレリーナは日本では生きる道がないのです。

 

そうはいってもバレリーナになりたい、

踊っていきたいのであれば

ある程度の数字の計算はしておかないといけません。

 

レッスン代、シューズ代、先生への謎のお礼

交通費、衣装代、発表会費用、留学費用

オーディション費用、オーディションツアー代

履歴書郵送費、仕送り代など

(ほかにもあったら教えて)

 

これらのお金は

仮にバレリーナになれても絶対に回収しきれませんが

これらが概ね自分がバレリーナになる為に

どれだけのお金が掛かっていて

それを親御さんが捻出可能かを計算しましょう。

 

これをきちっとしておかないと

7割くらい進んで取り返しがつきにくい所で

「やっぱりお金が無理」という事態になりかねません。

 

バレリーナは職業としてのコスパが最悪です。

画家のような売れたら一発逆転の可能性もほぼないです。

 

踊りたいという気持ちを搾取され続ける立場になってしまいますが

それも含めて経済的に可能なのかは計算できるはずです。

 

やるならやる、やらないならやらない

 

これをお金と相談して初期段階で決めておきましょう。

 

そして、大変月並みですが

学校の勉強を疎かにしないようにしましょう。

普通にある程度勉強が出来る能力が

留学には必要です。

言葉の問題だけでなく

それなりに勉強が出来ないとバレリーナの後の人生が詰みます。

 

私はトレーニングと同時にバレエスタジオも運営しているのですが、

あえてハッキリ言いますね。

バレエ教師に応募してくるダンサーは

本当にバカが多いです。うんざりするほど来ます。

 

例えばこんなメールがありました。

 

HPのバレエ講師募集のページを拝見させていただき、応募させていただきたいと思い、ご連絡させていただきました。
現在○○バレエ団に、所属させていただいております。指導する時は、現在いるバレエ団の経験やそこでの成長の糧となった努力をいかにしてプロフェッショナルではない相手にも伝えられるかを考えながら指導をさせていただいております

 

 

分かりますか?この文章の頭の悪さ。

やたらと「頂くこと」が好きな方のようです。

 

こんな人間が誰かを教える指導を出来ると思いますか?

 

バレエが踊れれば教えられると思ってます?

出来ませんよ。舐めすぎです。

バカに教わることなんかないのです。

ましてやお金を払ってなんてあり得ないです。

 

特に私のスタジオは大人専門です。

社会経験をしっかり積んで、

ダンサーより勉強もしてきた大人の方が

バレエを習いに来ます。

 

ですので一瞬でバカがバレます。

こんな文章しか書けない人間は雇えないのです。

子供を教えるだけなら騙せるでしょうけどね。

 

だから勉強できる能力はつけておいてください。

頭の悪いメールを送るだけで

就職先が減ることを覚えておきましょう。

 

ダンサーが踊れるのは前提条件です。

 

そこに至るまでの経費、

そこから得られる報酬、

引退後の人生を台無しにしない為の教養。

 

ここの部分を甘くみないで踊りを頑張ってください。

 

こんな厳しいことを全部飲み込んだ上で

それでもバレリーナになりたいというならば

私はあなたを応援します。

グッドラック。

 

 

 

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。