フィギアスケートとバレエの脚の違い

 
 
こんにちは、新宿、横浜で活動している
 
バレエトレーニングディレクターの猪野です
 
 
 
私はバレリーナを主にみている
 
トレーナーですが
 
個人的にはフィギュアスケートも
 
練習しています
 
滑っているのです
 
 
 
スケートの為に
 
バレエをしている子は
 
やっぱり結構おりまして
 
その使い方が表現に使えると
 
レッスンを受けていると思います
 
 
 
しかし、そこには
 
当然、競技の違いによる
 
身体の使い方の違いがありまして
 
バレエが
 
バックグラウンドである私が
 
スケートの先生に
 
注意をされて直そうとしても
 
先生の意図と
 
少しズレを感じることがあります
 
 
 
それを良く感じるのが
 
脚(足)を伸ばす
 
ということについてです
 
 
例えば
 
バレエではつま先を伸ばすのは
 
フルポアントで立てる位置所で
 
甲を出す所までできる必要がありますが
 
スケートは靴の構造上
 
それは出来ないので
 
できる範囲で伸ばしておけ
 
ということになります

これがフレックスにしてる形です
 
これが伸ばしてた形です


バレエのレッスンで
 
この足をしたら
 
間違いなくもっと伸ばせと
 
言われる所ですが
 
そこはやはり競技特性の違いですね


 
見方に違いこそあれ
 
スケートの美学の一つも
 
つま先にあるようです


 
ちなみに膝も
 
バレエとスケートの伸ばすには
 
微妙な違いがあります




イーグルという技は


バレエでいう2番ポジションで


脚を伸ばして滑る


と定義されていますが


脚を伸ばすという状態は


バレエにおけるそれとは


少し違う印象です



バレエの感覚を使うなら


少し曲げてる感じがします


バレエレッスンだったら、


膝を注意されそうな伸ばし方です




よくよく考えれば


180度のターンアウトをしないと


イーグルは上手く滑れませんが


それをバレエのような真っすぐな脚で


出来る人間は


相当少ないので


仕方ない部分が出てきますね
 


見る立場を変えて
 
スケートの側からすると
 
バレエをやってる子は
 
なんか腕が丸まると
 
先生が一度ぼやいていたことが
 
ありました
 
 
腕の2番ポジションなどの形が
 
丸まって見えるようです
 
 
 
そのバレエをやってる子
 
というのも
 
小学校低学年の子みたいなので
 
ポールドブラ自体が
 
しっかりしてない可能性もありますが
 
 
 
競技が変われば
 
評価される所も変わるわけですが
 
いつの間にか、
 
というか当たり前ではありますが
 
バレエが全て前提にあって
 
身体を考えていたなあ、と
 
スケートをしてみて強く感じます
 
 
 
でもダンスにおいても
 
バレエ、ジャズ、コンテ、モダン
 
は、やらされたりするわけなので
 
いかに身体に違う動きの
 
対応力があるか
 
考える機会になりました。
 
 
 
バレエが全て!
 
みたいな考えを持つ子も
 
いるとは思いますが
 
少し視野を広げると
 
色んな角度からの評価が
 

ありますよ。

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。