バレエで立つための軸の鍛え方

こんにちは、新宿、横浜で活動している
バレエトレーニングディレクターの猪野です

良く言われるバレエでの軸
以前、軸について私の考えを書きました

結局軸が強いとは何なのか?

今回はその作り方の1つです。

先にやることを言いますと
逆立ちです

ちょっとややこしくなるかもしれませんが
何とか分かりやすく書こうと思います

立つ、ということをするとき
身体は重力に対して
それと同じだけの抵抗を行います

重力に負ければ
座り込んだりしてしまって立てないし

重力に勝ちすぎると浮きます(気球とかで吊られる、とか?)

なので常に重力と同じ力を出して立つわけです

この力に微妙に負けていて、引きあがらない
という現象も起きます

さて、ここからジャンプをするという場合
重力の反対方向に身体が移動するので
背骨やら頭やら、身体に対して
立っている時よりも大きな負担がかかります

ジェットコースターなんかで
急激に上昇したりする時
身体が重く感じますよね?

意識してるとエレベーターで
上に行く時にも重さを感じます

つまり、ジャンプによってでも上昇するときは
重力の向かっていくことになるので
身体には普段の重力より大きな力がかかるのです

この時に身体の骨の並びなどがうまくいってないと
ジャンプの軸がブレてしまい上手く上にいけません
でもそこに気付いてない人も多いのです

そこで逆立ちをすると
重力はそのままですが
身体を支える方向が反対になるので
ジャンプなどの上にあがるような動きにおける
軸の支え方(背骨と全体バランス)を練習することが出来るのです

逆立ちを腕の力だと思う人は多いですが
逆立ちはバランスです
腕力は大していりません

 

例えばこれだと
壁を使うのはいいのですが

脚で立っているときも、なんだか反り腰のような気がします

この方は
背骨が並んでないので
なんだか上に行きにくそうに見えます

こちらは自分でバランスとれるだけあって
骨の並びを感じているように思います
脚で立っても下から上がってきて力が
上半身にもつながっていきそうに見えます

立ちながらコアを使うなどの練習は大事ですが
同じことをやり続けると
飽きますし、効果も落ちます
逆立ちをしてみるとそのコントロールの難しさを
感じることが出来ますし

脚の力に頼ることができなくなるので
軸作りやコアトレーニングとしても
有効だと私は考えています

ふにゃふにゃしてるのに
それをあまり自覚していないダンサーなどは
びっくりするくらい出来ません

是非一度挑戦してみてください
怪我はしないでね

 

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。