指導者が敗北する瞬間

こんにちは、新宿、横浜で活動している
バレエトレーニングディレクターの猪野です

バレエに限らず、
生徒を教えていて
指導者自身が指導を放棄する瞬間を

ご存知でしょうか?

指導者とは生徒を
導いたり教えたりする人間ですよね

この立場にある人間が
ある言葉を言った瞬間に

指導を諦めるのです

これは気付いてやっている、

わけではないでしょう

さらに言うと指導者は
「自分にあなたを教える能力はありません」
という同じ意味の宣言を
生徒にすることがあるのです

それって、なんだと思いますか?

それは、

「なんで、出来ないの?」
「出来るまでやりなさい」

です。

「なんで、出来ないの?」ってことを
生徒に聞いて、答えなんか出るわけないですよね
そもそも、それがなぜ出来ないか
教えるのが指導者です

「出来るまでやりなさい」は
完全に指導放棄です
ある練習を一人で反復させることで
できるようになるという確証があれば
この限りではありませんが
それも無しに生徒の独学でできるようになるなら
それは生徒の才能に指導者側が
おんぶにだっこなわけです

他の例で言えば
どうやるかは全然教えないのに
もっと脚を高く、とか
もっと回って、とか
もっと飛んで、とか
その上で上手くいかないと
なんで、できないの!?
と怒号が飛んだりするわけです

生徒がそれを知っていたら
先生なんか要らないですよー

指導者であるというのなら
せめて、なぜ出来ないのか
考えられるようでありたいですね

まぁ、それだけでは
能力不足は否めませんが

いいダンサーに条件があるように
いい教師にも条件があるのです

それはまたいずれ

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    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。