ケアを疎かにしたゆえの悲劇

こんにちは、横浜で活動している

バレエトレーナーの猪野です

 

今までトレーニングをしたことなかったのに

鍛えるということで身体が変わったり

努力の方向性が明確になることで

トレーニングを日常にできるようになる人がいます

 

そういう努力はとても大切ですが

そんな頑張り屋さんにも落とし穴があって

たまにトレーニングをやり過ぎる

ということがあります

 

ダンサー時代の同僚で

あらゆるエクササイズを

どんな痛みがあってもこなし(これは問題ですが)

とにかく自分を高い所にもってこようとする

とても意識の高いダンサーがいました

 

努力は自他ともに認めるところで

彼の頑張りはとても良い刺激でした

 

しかし、ある日やってしまったのです

そう、怪我です

 

足底の筋肉を

ジャンプの着地の際に

断裂してしまったのです

 

原因は疲労で

固くなってしまった筋肉に

突発的な衝撃が加わったためでした

 
診断では少なくとも

半年から一年はダンスは出来ないというものでした

 
しかもそれがプロ一年目というのだから

まぁ、きついですよね。精神的にも

これからって時ですし

空いた席はあっという間に

他に取られますから

 

さて、彼には何が足りなかったのでしょうか?

トレーニングも頑張っていたのに

 

彼に足りなかったのは

ケアの部分でした

 

毎日トレーニングにトレーニングを重ね

緩めたりしてコンディションを良くしておく

ということを疎かにしていたのです

 

とはいえ怠けていたわけではなく

鍛えさえすればいいと思い込み

緩めるという部分が考えの中に

入っていなかったようです

 

防げたであろう怪我だったので

とても残念な事件でした

 

鍛えることと緩めることは

バランスが大事です

どちらか一方になり過ぎても

踊りは上手くいきません

 

身体の痛みや

上達に滞りを感じるならば

その辺りも考えると

見えるものがあるかもしれません

  • PICKUP!
    動画講座を開講しました!

    大人のバレリーナの悩みを解決する動画講座が始まりました。
    是非ご覧ください。

  • 無料動画を配信中

    先日開催された「解剖学を生かす極意と鍛錬」の動画が配信されています。
    なんと無料!! 是非どうぞ 。

  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。